「多くのお客様に自社商品を見て・触れてもらえる場で、お客様の
生の声を聞きたい!」という思いから、文具女子博に出展する

カンミ堂はここ最近、立て続けにヒット商品を生み出されている文具メーカーです。
自社商品をご購入いただいたお客様の生の声を拾い切れてないという課題を抱えていました。
株式会社カンミ堂
代表取締役 末永 卓さん
末永社長、今日はよろしくお願いします。リングリーフが絶好調のようですね!
ありがとうございます。でもリングリーフがヒットしたのも、元はと言えば文具女子博に出展したことがきっかけなんですよ。
それはどういう意味ですか?
自社商品をどうやって多くの人に認知してもらい、新規のお客様をどうやって獲得すればいいのか。私たちは常に悩んでます。私たちの商品開発のコンセプトは「潜在的なニーズの解消」です。普段はっきりと認識できていない“困りごと”にいち早く気づき、それを解消できる商品をカタチにしてご提案します。見た目が良いだけではダメで、その便利さによってずっと使い続けてもらいたいと思ってます。
ずっと使い続けてもらいたいというのは、末永社長はよくおっしゃってますよね。 一過性の商品ではなく、使い続けて欲しいと。
そうです。でもずっと使い続けてもらうには、まずは「とりあえず使ってみる」と思っていただき、実際に購入していただかないといけません。この高いハードルを越えないといけないのです。さらに言うと、買っていただいたものの、お客様は本当に私たちが意図するように感じていただいているのか。その商品を魅力的な商品だと思っていただけているのか。不安でいっぱいです。私たちはそのようなお客様の「生の声」を聞ける機会を探していました。
お客様の意見は重要ですよね。
定期的に「座談会」のようなのも開催しているのですが、自社で企画してもお会いできるお客様の数には限界があります。そんな時に「文具女子博」の存在を知りました。
「文具女子博」のことを率直にどう思ってますか?
最大の魅力はあの開催規模の大きさです。文具女子博が登場するまでは、あれだけ多くのエンドユーザーの皆さんが文具の即売イベントに集まるなんて、全く想像できませんでした。日販さんの企画力、プロモーション力には、正直驚かされました。
実際に企画してる私たちも驚きました(笑)。まさかあんなに多くの方に来ていただけるなんて、ほんと感謝しかないですね。
しかも文具女子博のすごいところは、あれだけの数の文具メーカーを集めていらっしゃるところです。
ありがとうございます。文具女子博に出展してみて、どうでしたか?
いちばんの収穫は、カンミ堂の存在を知らない人たちに、カンミ堂の名前を覚えていただけたことですね。自分たちの商品を対面でご紹介できる機会はめったにありませんから。日頃カンミ堂の商品を使っていただいている方からも、何気ない商品の感想やご意見を直接頂戴することができました。文具女子博は情報発信と情報収集のどちらも実現できる場として、とても有効です。
でも私たちは文具業界にいるわけではないので、文具女子博を企画・運営するのはいつも不安だらけです。
「文房具」というジャンルを魅力的に扱ってくださっていますし、何よりもメディアへのアプローチやイベントそのものの運営体制なども含め、私たちは日販さんには信頼を置いています。だから毎年出展させていただいてるんです。
そこまで言っていただいて、たいへんありがたいです。ありがとうございます。文具女子博に出展してみて、何か感じたことはありましたか?
お客様の熱量にはいつも驚くばかりです。出展社としても、何かの「お祭り」に参加しているような高揚感を感じられます。文具業界が一丸となって「文具女子博」を成功させようという一体感のようなものがありますよね。
他社の文具メーカーさんの取り組みもすごく参考になりますし、刺激をもらえる場所としても魅力的な場所です。
ところで、カンミ堂さんといえば「文具女子アワード」ですよね。毎年毎年受賞されているのは、カンミ堂さんだけです。
「カンミ堂の商品はパッと見ただけでは想像しにくい」って言われることが多いんです。でもお客様に直接語り掛けて、直接使い方をお伝えできる場だからこそ、当社商品の良さをご理解いただけるし、結果としてアワードを受賞できたと思うんです。こんな場をご提供いただいた日販さんにはほんとに感謝です!
「リングリーフ」も見事受賞されて、3年連続の受賞でしたね。
そうですね。リングリーフは商品のサイズが小さいし、見た目も華やかな可愛らしさとは異なる方向性です。機能性には自信は持っていましたが、女子向けの文具としてどういった反応を得られるのかは未知数でした。大賞に選ばれたことに関しては、正直とても驚きました。受賞商品はいつも会期後にメディアで取り上げてもらえるので、やっぱり文具女子アワードは狙いにいきたい賞ではありますね。
今後の文具女子博に期待したいことなどがあれば、ぜひお聞かせください。
文具女子博に来場されているお客さまを見て、「文具女子」とは何も特別な存在ではないのだと感じてます。文具という身近なツールを、自分のライフスタイルに合わせてどう使うか考え、楽しみながら選ぶ感覚は、特別なマニアでなくとも多くの方が持ち合わせている感覚なのではないでしょうか。だからこそ毎回多くの方が来場されるのだと思いますし、今後の広がりにも期待が持てます。当社は今後も、手にとって気分が上がるような見た目、そして困りごとを解消できる機能性という2つの要素を大切にして、世の中の「文具女子(もちろん男性も含む)」に笑顔をご提供できるような商品を開発していきたいと思ってます。