自社のキャラクターのファンに向けた新たなサービスとして、
「検定」というツールを活用する

「リラックマ」や「すみっコぐらし」など、誰もが知っているキャラクターを数多く持っているサンエックス。個々のキャラクターをより長く深く愛してもらうために「検定」を活用しました。
サンエックス株式会社
制作本部 商品企画室 部長 鈴木正人さん
鈴木さん、今日はよろしくお願いします。いつもリラックマがお出迎えしてくれるので、私は御社に来るといつも気分がほっこりします。
ありがとうございます。リラックマもすみっコぐらしも、100%自社でデザインしたキャラクターなんです。私どもはこれらのキャラクターをこれからも長く愛してもらうにはどうしたらいいのか、日々悩んでるんです。
私はリラックマのグッズはたくさん持ってますし、スタンプのヘビーユーザーでもあります!長く愛し続けてますよ!
そうですね。まさにそういうことです。グッズを買っていただいている方も、スタンプを使っていただいている方も、イベントに参加していただいている方も、いろんな方がいらっしゃると思うのですが、もっと他のアプローチもあると思うんです。
その1つが日販さんと一緒に取り組ませていただいた「検定」でした。
©2020 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
キャラクターって、見た目のかわいさももちろんだけど、そのストーリーや背景もまた重要ですもんね。
キャラクターのストーリーや背景を総まとめにしてファンの方々と共有できないかという思いと、ファン歴が短いお客様に対してもそのキャラクターをもっと知ってもらうきっかけを作りたいという思いの、両方がありました。
「検定」はウケるという確信はあったんですか?
キャラクターの検定試験という発想自体が面白いし、「これは新しい!」と思いました。
お客様が検定合格に向けて勉強することは、キャラクターをより深く知っていただき、より愛着を深めていただくきっかけになると思いました。
しかもわざわざ検定を受けてくれるようなお客様たちは、特にキャラクター愛が強そうですよね。
まさにそういうことです。特に“熱”が高いお客様の生の声を収集できるツールが「検定」だと思いましたし、実際にさまざまなファンの方と触れ合えたことには、とても感謝しています。
「検定」は我々にとってはとても魅力的なソリューションです。
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ところで、なんで日販と一緒に「検定」に取り組もうと思ったのですか?
きっかけは日販さんですよ。10年ぐらい前に、検定の提案に来ていただきましたよね? その時から「いつかこの企画をやりたい」と、日販さんの提案資料を大切に保管していました。
そっかぁ。もう10年も経つんですね…。10年越しの愛が成就しましたね! 笑
いやいや。そういうことではなくて、私は冷静に日販さんの検定の運営レベルの高さを評価させていただき、日販さんと組もうと決断したんです。
褒めていただいてありがとうございます。
検定の運営面だけでなく、日販さんがすごいのはその企画力だと思ってます。私の中では日販さんは「プロ集団」だと勝手に評価してますよ!
検定はある意味「究極のファンイベントだ」という考えのもと、合格対策用の公式テキストブックを作るサポートからはじまり、グッズ製作及び販売、合格者特典の企画開発など、よくもこんなにアイデアが湧き出てくるなぁと感心させられました。
不合格者の皆さんにも満足していただこうとかね。
そうですそうです。合格者だけでなく、不合格の方々にも満足してもらえるような仕掛け作りなど、豊富な実績と経験を持たれていました。
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コラボカフェに展開できたのは、すごくありがたかったです。書店も喜んでくれましたし。
書店店頭でのキャラクター関連本の拡販キャンペーンと、それと連動した物販&コラボカフェなどは、日販さんにしかできない企画ですよね。
書店にも喜んでいただけたようで、私たちも嬉しい限りです。
書店が情報発信の場としてすごく有効だということも、改めて思い知らされました。
すみっコぐらし検定、リラックマ検定をやってみて、率直にどんな感想をお持ちですか?
まず第一には、非常に多くのお客様がリラックマやすみっコぐらしを愛してくださってるというのを目の当たりにできたこと、その熱量を体感できたことは、本当によかったと思ってます。検定会場で公式テキストブックを熱心に読んでいるお客様の姿を見たときは、涙が出そうでした。 そして「検定を受けて楽しかった!より一層愛が深まりました!」と言ってくださるお客様がすごく多かったことですね。
検定を通じて家族やお客様同士のコミュニケーションが生まれていたことにも感動しました。
検定会場で公式テキストブックを熟読されている受験者さんの姿は、大学受験の試験前の光景なんじゃないかと見間違える程の熱心さでしたよね! 笑
受験者の皆さんだけでなく、運営スタッフの皆さんの熱心さにも刺激を受けましたよ!
今後のリラックマ検定、すみっコぐらし検定の展望を、最後にお聞かせいただけませんか?
検定をやることで、弊社のキャラクタービジネスの新たな可能性を知ることが出来ました。本当に検定をやってよかったです。目から鱗なことだらけでした。今後も検定はもちろんのこと、検定を超えるもっと新しい切り口の企画を実現させてみたいですね。